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精子バンクの罠

香澄は結婚5年目の34歳。
夫は小さな商社に勤めている。
夫婦の間には悩みがあった。
不妊治療がうまくいかなかったのだ。
子供を作るためには他人の精子が必要となり、開業医の木村から提供してもらうことになった。
しかし、それでも妊娠できず、香澄は夫に隠して最終手段を取る。
妊娠の確率が高まると言われる精子ドナーとの直接性交を決意したのだ。
地元の古びたラブホテルで落ち合うことに。
香澄は白いブラウスにフレアスカート姿。
誰かと会うためにメイクするのは久しぶりで、少し派手めになっている。
若い頃はそれなりに容姿に自信があって、今でも胸の膨らみには張りがあるし、腰まわりには多少脂肪が付いたものの、周りの奥さんたちには「細いわねえ」とため息をつかれるほど。
ただ、お尻がムッチリと肥大化していることには羞恥を感じていた。
木村は低俗な男で、エレベーターの中からその尻を撫で回してきた。
シャワーを浴びさせてもらえず、全身を隅から隅まで観察される。
不快な前戯のはずなのに、香澄はなぜか感じてしまった。
後ろ手に縛られ、猿ぐつわまではめられてしまう香澄。
そのまま四つん這いにされると、まるで犯されるように……。




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