母の愛した人
病院で栄養士をしている39歳独身の中川由美子。
もう3年ほど、男に身体を触られていなかった。
そんな中、由美子は吉岡という60歳近くの男性に惹かれてしまう。
彼は85歳になる母親を見舞いに、毎日病院を訪れていた。
吉岡に惹かれる理由は何となく分かっていた。
自分の父親に似ていたからだ。
幼い頃、由美子は親の性行為を覗いてしまい、父のことを、母を虐める悪い男だと思って嫌っていた。
セックスが愛の表現だと気付いた歳には、父はこの世から去っていた。
そんな父に謝りたい由美子は、吉岡に抱かれることで……。
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