墨東淫ら雨
長岡修造は淫棒職人。
今夜は淫棒の『挿し合わせ』の日である。
指で採寸した女壷の深さ、幅、伸縮性に合わせて作り上げた棒を初めて生身の体に挿し込むのだ。
相手は四十路に手のかかった浅草芸者・風野美千代。
男勝りな性分だけに、熟れ盛りには、もう一歩と言った雰囲気。
そのためにも修造が作る淫棒を頼ってきたのだ。
彼女は蒲団の上に肉付のよい尻を置き、着物の裾を左右に分け、ゆっくりと脚を開く。
修造はじらすように、亀頭部分に毘沙門天をかたどった淫棒をゆっくりと湯で温めた。
彼女に求められるまま、指で愛撫するが、それ以上しないのがこの家業の不文律。
早くも昇天寸前の美千代に、ついに淫棒を挿し込んだ。
少し動かしただけで彼女は果ててしまう。
それどころか、彼女の欲望は燃え上がり、修造に生身の肉棒を求めてくるが……。
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