あやかし飴屋の神隠し
「俺は、多分、なんだって、視える」 「僕は、大体のものは、つくれますから」 皮肉屋の青年・叶義は幼い頃、あやかしの神隠しに遭って以来、いかなるものも‘視えないものはない’という。
妖しい美貌を持つ飴細工師・牡丹はその手で‘つくれないものはない’という――。
二人の青年が営むは、世にも不思議な妖怪飴屋。
奇妙な縁に惹かれた彼らは、祭り囃子の響く神社で今宵も妖怪飴をつくりだす。
人と寄り添うあやかしの、形なき姿を象るために。
あやしうつくし、あやかし飴屋の神隠し。
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