エスケープ×エスケープ。<br /> 僕は、悪意に満ちたその世界から、彼女の内なる世界へと迷い込んだ。<br />夢と希望で形作られた欺瞞の世界を破滅に追いやるために。<br /> 言ってやるんだ。<br /> ざまあみろ、そしてごめんなさいって。<br /> 冬のプレハブ小屋で出会った彼女。<br /> 黒髪ロングで、とても薄着で此処にはいない向こう側の女の子だった。<br /> もうすぐ、世界が終わってしまうかも。<br />そんなときに、ふたりは出会い、ことばを交した…。<br /> 第5回電撃hp短編小説賞「大賞」受賞作。<br />