おきつねさまのティータイム
心休まる洒落た雰囲気の紅茶専門店マチノワでは、女の姿に化けた狐が紅茶を出してくれるという――。
実は、トウカという名で呼ばれる彼女、紅茶を淹れるのが苦手。
客に紅茶をつくるのは、もっぱら尼子拓巳という青年の役割だった。
そんな店を訪れるのは、悩みやトラブルを抱えた客ばかり。
お節介焼きのトウカと、そんな彼女に呆れつつもフォローする拓巳。
いいコンビに見える二人だが、実は――。
これは、人を騙すことがきわめて下手な狐と、人を騙して生きてきた詐欺師との、嘘と紅茶にまつわる物語である。
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