たいやき
堅く真面目なサラリーマンの長兄、いいかげんで放浪癖がある大学生の次兄、そして登校拒否中で家に引きこもって漫画家をめざす妹――。
母が入院し、父が旅に出たために、小さな家に三人だけで暮らすことになった彼ら。
心を開けるほど親密ではなく、かといって無視できるほど疎遠でもない。
ひとつ屋根の下に住んでいながら、微妙な距離感でつながっている三人兄妹の平穏な日常が少しずつ崩れていく様子を、コミカルかつ繊細に綴っていく。
家族って、イライラするほど厄介だけど、だからこそ、愛おしいのかもしれない。
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