高校二年の夏休み。<br />俺は、一夏の想い出ってやつを体験した。<br />柑橘系の匂いが香る、ちょっと不思議な少女。<br />彼女は、常識はずれな行動と共に、俺の許へとやってきた。<br />時間さえも飛び越えて、俺の未来――これから死に行く人生を止めるために。<br />これは、世界の何処かで起こった。<br />ありふれた者同士のストーリーだ。<br />ありふれているかもしれないけど、俺と彼女にとっては、忘れられない大切な想い出でもある。<br />