嘘つきは探偵の始まり
名探偵・神條拓真宅に忍び込んだ泥棒青年。
彼が出会ったのは、棚を物色している見知らぬ一人の泥棒少女だった。
「私はあなたの妹ですよ。
お兄さん。
可愛い妹の顔を忘れてしまったのですか?」「実の妹の顔を忘れるなんて兄失格だな」──お互い「誰だ?」と探り合いながらも初対面でこんな嘘をつき合う二人が、なぜかコンビの探偵として奇妙な事件を解くことに……!? 「嘘は嫌いだ」というこの泥棒青年・神條久人も、先客の泥棒少女・柳野花も、一人では解けない心の嘘を抱えて生きている。
そんな歪んだ二人がこの家で出会ったことには、何か理由があるようで……!?
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