夏月の海に囁く呪文
修一は、夢久島という長閑な島に暮らす高校2年生。
学校生活にどこか馴染めない自分を自覚しつつ ‘能面’ を被って、友達とも ‘普通’ に過ごしていた。
夏休みに入った日、修一は、港で海を見ながら泣いている一人の女性と出会う。
夢久島には、「海で ‘呪文’ を唱えると本当の自分の居場所に連れて行ってくれる」 という噂がある。
その話を確かめるために彼女はこの島に来たというのだが……。
彼女との出逢いにより、修一の ‘能面’ の日常に変化が訪れる。
はたしてその ‘呪文’ とは――? 島に伝わる噂をめぐり、心に傷を抱えた人々が織り成す、心ビタミン短編連作ストーリー。
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