「ここに指輪がある限り、その人は必ず……来ます」 知る人ぞ知る帝都一の高級男娼館・紅楼夢。<br />そこを訪れた天才株屋の幹弥は、心が壊れ記憶をなくした男娼・環を指名する。<br />ある事実を隠し「一緒にここを出よう」と提案した幹弥に、環はただ一つ覚えていることを伝える。<br />それは、自分と同じ指輪を持つ人と交わした約束だった。<br />捨てた自分の過去に絶望する幹弥は、環をただ抱きしめ…。<br />官能と秘密が織りなす大人の愛。<br />