罪色の環
「あなたたちは裁判員に選ばれました。
日給400万である事件の疑似裁判をして下さい」──大学生・音羽奏一もまた裁判員に選ばれた一人。
彼は、かつて被疑者となった「首絞めピエロ事件」で無罪になった過去があった。
そんな経歴を持つ彼をはじめとして、音羽のことを先輩と呼ぶ清楚な少女、精悍な顔つきの男、深窓の令嬢、茶髪のイケメン、関西弁の伊達男という六名が識神島と呼ばれるリゾートに集められた。
その目的とは、十九年前に無罪の判決を下された強盗殺人事件の再審判。
だが、彼らはこの三日間の裁判で、ある真実と因縁を知ることに……。
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