夕日が落ちていく放課後。<br />誰もいなくなった教室で、一人たたずむ神崎早苗には誰かが訪れる‘未来’が視えていた。<br /> 「だってあなたは世界に絶望してるもの」 早苗は訪問者に優しく語りかける。<br /> その訪問者である三島洋平の目には、‘生命’が視えていた。<br />だからこそ身近に感じる『死』に脅えているのだと…… 「お前は絶望しないのか?」 洋平は早苗に戸惑いながら問いかけた。<br /> こうして特別な‘視える力’を持った二人は出会い、そして――