七十年の約束
新米新聞記者・仲尾晴人(なかおはると)が病床の祖父・仲尾碧(なかおみどり)からある一人の女性に渡してほしいと託された一通の手紙――それは、67年前に書かれた、祖母ではない「蓮沼閑子(はすぬましずこ)」という見知らぬ女性宛てのものだった。
堅物の祖父曰く、恋人でも、ましてや愛人でもなかったという。
この閑子という女性と祖父の関係に興味を抱いた孫の晴人は、新聞記者の伝手をたどって、さっそく閑子の孫の水森咲子(みずもりさきこ)と会うことに。
そして、二人はお互いの話を繋ぎ合わせ、在りし日の祖父たちの想いを探っていく……。
手紙に込められていた一つの約束が、深く切なく心に響く感動の恋愛ストーリー。
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