水木しげ子さんと結ばれました
殺し合う者たちを結ぶ「赤い糸」を見る少年、楠見朝生。
そして彼と「結ばれて」いる少女、水木しげ子さん。
──心の底から不気味で、人形みたいに完璧だった彼女が、失ったもの。
その喪失はあまりにも大きく、二人の歯車を狂わせていく。
そんな二人の前に、最後にして最大の事件が転がり出す。
狂気に満ちた赤い糸の来歴を辿るうち、朝生としげ子さんの運命の時が、ついに訪れる──。
ただ一度の〈20回記念特別賞〉受賞作、衝撃の完結! 血の呪いに終止符を打つのは、彼女の死か、彼の死か、それとも。
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