帝都にいる〈天命の巫女〉からの追撃を受けながらも、王倫が立て籠もっているという梁山泊に辿り着く、燕青と林冲。<br /> 小舟に乗って、湖に浮かぶ島の中腹に構えられた要塞へと向かうと、二人の前に、一人の少女が現れる。<br /> 露出の多い真っ赤な衣装に身を包んだ彼女は「私は朱貴! 梁山泊最強の仙姑よ!」と名乗りを上げるのだった――。<br /> 大きな運命のうねりに抗おうと奮闘する、異能をもつ少年少女たちを描く、血沸き肉躍るファンタジー戦記、第弐巻!