瞳のさがしもの
「あ?」 僕の乗っているバスが、交通事故に巻き込まれた。
隕石が落ちてきたような、とても大きい音がした。
それと同時に、僕の隣に偶然座っていた、とてもかわいい女の子と、激しくぶつかりあう。
事故に遭ったことを瞬時に理解できず、僕の頭の中は真っ白になっていた。
唯一記憶しているのは、その衝撃によって、自分の『右目』を失ってしまったこと。
そして、隣に座っていたかわいい女の子と、ファーストキスを交わしたこと――。
『片目』と『初恋』を描く『静電気の季節』ほか、『ひかりの消える朝』『みんなおかしい(ぼく含む)』、最新書きおろしエピソードを加えた短編集。
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