妄想ジョナさん。
これは、自らの妄想と現実の区別がつかない大学生 『僕』 の物語だ。
大学一年生の春、恋する僕は確かに幸せだった。
憧れの人が、自分の妄想の産物だと気付くまでは。
大学二年の秋、傷心から立ち直れない僕の前にひとりの女性が現れる。
その名はジョナさん。
彼女もまた僕の妄想の産物だ。
驚いたことに彼女は、僕を妄想から解放すると宣言した。
自らの妄想に導かれ、壮大な脱妄想計画が幕を開ける! 大学キャンパスがロンドンに変じ、ラブホテルが魔王の城と化す、妄想にまみれた東京多摩市で展開する、騒々しくも切なく、悲しくも情けない恋の物語。
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