革命勢力「黄金の地平」の一員である少年ビスカラは、クロバンス王国を変えるために、命を省みず戦っていた。<br />憧れの指導者ラスカリナ、頼りになる同胞ベルナレット、部下のトルエノ、キネット・キトル……多くの少女たちとともに。<br />のちの歴史家は言う。<br />「ビスカラは英雄だ」と。<br />しかし、若きビスカラの前に広がっているのは、普通の人間では耐えられないような血塗られた道だった……。<br />人生ってやつは――、なまやさしいものじゃない。<br />