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シンドローム×エモーション

‘悪夢の日(ミラージュ・デイ)’。
それはスノウホワイト・シンドローム(SWS)が初めて確認されてから数年後に世界を襲った、災厄だ。
各国で同時に覚醒したSWS患者がみな一様に正気を失い、力――‘正夢(コネクト)’をもって破壊の限りを尽くしたこの出来事を境に、彼ら‘覚醒者(コネクター)’は世界の異物と見なされ……その居場所を失った。
そんな彼らが辿る道はふたつにひとつ。
世界に反旗を翻し反社会的な行動に走るか、そんな者たちを取り締まる側に回るかだ。
治安維持組織「Seventh」に所属する千歳環は、他人の正夢を複製・備蓄し、任意に使用できるという特性を持っている。
しかし正夢とは、覚醒者の強い――多くの場合は負の――感情が源となった、いわば心の傷そのもの。
それを好きに使える環は、同じ覚醒者からも孤立した存在だった。
そんなある日、環はテロ組織「焔の魂(アイアン・ソール)」に占拠された病院にて、ひとりの覚醒者の少女と出逢う。
自らが保護した彼女の教育係となった環は、少女――ニコラとのふれあいを通じ、長らく身を苛んでいた孤独が融解していくのを感じていた。
しかし、ニコラを連れて臨んだ初任務。
焔の魂の悪意がまたも二人に忍び寄り……




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