LAST KISS
「私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――」 重い病気を患っている中学ニ年生の井崎由香。
夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘と、‘かんネェ’こと夏尾とともに過ごした夏の想い出を日記帳に綴る。
兄に帽子を買ってもらったこと、神戸の高山植物園に行ったこと、お弁当を持って須磨海岸に海水浴に行ったこと……。
だが、何気ない日々の中で少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。
揺れ動く淡い恋心を知るべくもない智弘。
そして由香の気持ちを知ってしまった夏尾。
結末は悲しい出来事とともに訪れた……。
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