からくさ図書館来客簿
冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。
‘偽書’を紐とき‘道なし’を天道へ導く。
そんな篁たちの役目は、現世にも天道にも豊かな縁を結んでいた。
愛弟子・時子が自らの成長の証と向き合うなかで現れた‘道なし’は、伊勢神宮に仕えた最後の斎宮・祥子内親王。
時子が篁に提案したのは、からくさ図書館に集うお客様の力を借りる方法で……。
ひと巡りする季節。
長い時を越え、時子が篁に贈る歌。
二人は、かけがえのない春へと歩き出す――。
悠久の古都で紡ぐライブラリ・ファンタジー、第六集。
更新中です。しばらくお待ちください。