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ミュース 翡翠の竜使い

竜と絆を結びし人々――竜使い。
彼らの故郷である翡翠の里が一夜にして滅びた。
ただ一人生き残った少女ミュースは、里を滅ぼした者たちへの復讐を誓い、旅に出る。
そして二年。
〈千年凍土〉の奥深くで、かつて三つの国を蹂躙した禁断の黒竜シャグランの封印を解き放つ。
美しい青年の姿で現れたシャグランは、ミュースに問う。
「俺が欲しいか、小娘」それが大きな罪であると知りながら、ミュースは頷く。
「いいだろう。
ならば、俺はおまえのものだ」悪鬼にも等しい竜を道連れに、ミュースはゆく。
これは、血と慟哭と、愛の物語。




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