終わる世界の片隅で、また君に恋をする
それは、いつからだったろう。
この世界に奇妙な現象が起こり始めた。
人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。
忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだ――。
――忘却病。
いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。
全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか……。
それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになったのだが――。
更新中です。しばらくお待ちください。