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あの、一緒に戦争しませんか?

全国高校戦争学大会に参加している、埼玉政府首相の三田村涼花(高校一年生)は、河川敷に迫撃砲を設置している部員たちに演説をはじめた。
「こ、今回の作戦の目的は、その……東京の勢力圏を荒川から隅田川まで押しやることです。
小さな戦いですが……それでも、わたしたちにとっては、きっと……」 興味のなさそうな顔でそっぽを向いている仲間たちを見て、涼花はやけっぱちになった様子で、妙なことを口走った。
「べ、べつにいいんです。
話を聞いてもらえないのは慣れています。
お弁当だって、トイレで食べています。
わたし、友達いないから」 そして涼花は大きく息を吸い込み、瞳に眩い光を耀わせた。
「皆さん、戦争をはじめましょう」




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