「声、こらえないと聞かれちゃうよ」昼下がりの保健室、彼氏と体の関係は持ちたくない高校2年生、麻生の耳に届いたのは、同じ学年の永田とセフレのラブシーンだった。<br />冷めた目をして不思議な魅力を放つ彼は、体の関係でしか女の子を信じられないらしい。<br />「すごい抱きたい」……迫ってくる永田に惹かれながらも、踏み切れない麻生。<br />繰り返しの拒絶も気にしていない風の永田だったけど、彼には恋に本気になれないある心の傷があった――。<br />