朝を迎えるごとに記憶を失ってしまう月読命(つくよみのみこと)。<br />彼の御用は、こんな自分を支えてくれる実弟・須佐之男命(すさのおのみこと)への贈り物を探して欲しいというものだった。<br />いつも通り行動を起こす良彦だったが、それはやがて予期せぬ方向へと一同を導くことになり……。<br />一方、穂乃香はとある女子生徒と「月」をきっかけに距離を縮め、次第に彼女の心に寄り添っていく。<br />記紀に伝えられることなく葬られた神々の秘密が今、月光に晒される――。<br />