内気な高校生の芹はある雨の日の夜、野良猫の親子を前に佇むミステリアスな同級生・鳴海君とばったり出会う。<br />ふわふわの髪に、つり目がちの猫のような目。<br />何故かクラスでは誰とも交流しない彼と、その日を境に奇妙な関係が始まった。<br />――この気持ちに名前があるとしたら、それはなんと呼ぶのだろう。<br />少しずつ鳴海君に心奪われる芹だったが、彼の心は雨に囚われていて……。<br />