妖精に春を盗まれた街、ベン・ネヴィス。<br />この常冬の街で灰色の生活を送っていた少年・ウィルは、妖精語りの少女・ビビと出会う。<br />「フェアリーテイル……か」「妖精に盗まれたの。<br />私の大切なもの。<br />私、それを取り返したい!」 どこか似たところのある二人は引かれあい、お互いの‘失われたもの’を取り戻す旅に出ることを決めたのだった――。<br />これは、できそこないの少女と少年が綴る、妖精を巡る冒険譚。<br />