ゴドン・ザルコスと別れた老騎士バルド・ローエンは、再びオーヴァ川の西に渡った。<br />ロードヴァン城で行われる辺境競武会を観戦し、女騎士ドリアテッサの戦いのゆくえをみまもるために。<br />傍観者としてその場に立ち会うはずの老騎士は、思わぬ成り行きにより、事態の渦中に巻き込まれてゆく。<br />さらにバルドは、パルザムの王都に足を運ぶ。<br />それははからずも、中原全体を巻き込む動乱の序章となるのだった。<br />