謳えカナリア
事故死した女子高生マツリは、歌う人形・真鍮糸雀【カナリア】として異世界に転生した。
マエストロが手がけた真鍮と鉄の体を与えられ、調律師【チューナー】によって仕込まれた、極上の歌を唄う人形・真鍮糸雀。
鳥かごのようなドームに覆われ、灰と煤が降る色彩を失くした世界の人々にとって、真鍮糸雀の美しく色鮮やかな歌は生きる喜びそのものだった。
マツリはその中でも優れた真鍮糸雀として、調律師アイレンベルグに教育を受けることになる。
そしてマツリはアイレンベルグに惹かれてゆくのだが――。
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