妖怪絵を得意とする絵師、安心院多聞。<br />その絵はまるで生きているようだと評されるが、それもそのはず。<br />彼が使う筆には秘密があって――。<br />いまも生まれる‘妖怪(あわいもの)’。<br />その一瞬の邂逅を、絵筆で切り取る。<br />