妖魔アモル 翡翠の魔身変
天空の妖月が、ぬらぬらとした光を放っている。
妖魔の刻だ…。
「アモル―ゥ」甲高い少女の声が彼を呼んだ。
軽やかな羽ばたきが、天の高みから降ってくる。
まだ幼い可憐な少女の顔を持つそれは、翡翠色の左腕へと降り立った。
妖魔王の心臓から生まれた、翡翠色の肌を持つ直系妖魔―。
彼が無敵の妖魔アモルなのだ。
強い。
圧倒的に強い。
直系妖魔にのみ与えられた力で、襲いかかってくる敵を片っ端から叩きふせる。
アモルが不敵な笑みを浮かべた。
楽しむべき、‘危険’を見つけたのだ…。
第四回ファンタジア長編小説大賞準入選に輝く、期待の新人のデビュー作。
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