魔性が宿る美しいものに、近づいてはならない。<br />追い求めてはいけないと感じながらも、魔性にとりこまれていく……。<br />信長が唯一安土城を描かせた安土屏風。<br />欧州で行方知れずとなったその絵が、数世紀の時を超え現代に悲劇を呼ぶ。<br />美に潜む魔を描く幻想小説。<br />〈単行本「安土城幻記」を改題〉