ガランとした新日報社の重役室に一人取り残された折井の耳に、奇妙な口笛が聞こえてきた。<br />不思議に思い窓を開け、身を乗り出したかと思うと、彼は悲鳴を上げのけぞるようにして倒れた。<br />その胸には鋭利なナイフが深々と突き刺さり、そこから真っ赤な鮮血が! 恐るべき殺人鬼・幽霊鉄仮面。<br />その正体を知った同僚の記者折井を目の前で殺害され、三津木俊助は怒りもあらわに復讐を誓った……。<br />サスペンス豊かに描く傑作長編推理!