怪盗X・Y・Z
「先生、起きてください、先生!」進が声をかけたが、永利はデスクにうつぶせになったままだ。
たまりかねた進は、永利の背後からのぞきこんだ。
だが次の瞬間、進は背筋の凍る衝撃を覚えた。
原稿は鮮血に染まり、デスクの上に血だまりができていたのだ……。
新日報社の少年社員御子柴進は、有名な画家永利の所へ随筆原稿を受け取りに行き、恐ろしい事件に巻き込まれてしまった。
事件の前後に出没する怪人X・Y・Zとは敵か? 味方か? 探偵小僧御子柴少年の大活躍を描く連作推理。
カバーイラスト/杉本一文
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