30歳になる秋山は商事会社の平凡なサラリーマンだ。<br />給料日に、28歳になる恋人の明子と食事をして結婚を申し込んだところ、あと半年待って欲しいと言われた。<br />半年したら叔母の莫大な遺産が入るというのだ。<br />だが、彼女はその晩何者かに殺された。<br />しかも彼女に叔母はいなかった。<br />殺人の容疑者となった秋山は逃亡を図るが……。<br />妖しい夜、寂しい夜、暗い夜。<br />様々な顔を持つ夜をテーマにしたオリジナル短編集。<br />