秀吉の死去により、世はふたたび戦乱の暗雲に覆われる。<br />丹波大介は、信義を失い、生き残るため、かつての主にすら刃を向ける甲賀忍者に見切りをつけ、己の信ずる者のためだけに闘うことを心に誓う。<br />伊賀のみならず、甲賀すらも敵にまわす孤独な闘いの日々。<br />時あたかも関ケ原の決戦前夜。<br />大介は石田三成、真田昌幸・幸村父子に己の命運を賭けて家康暗殺を決意するが……。<br />‘忍者の戦国史’として永く読み継がれる傑作時代長編。<br />
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