第二次大戦中、空爆を行った米軍搭乗員の処刑を命令した容疑で、B級戦犯として起訴された東海軍司令官・岡田資中将は、軍事法廷で戦う決意をする。<br />米軍の残虐な無差別爆撃を立証し、部下の命を救い、東海軍の最後の名誉を守るために。<br />司令官として、たった一人で戦い抜いて死んだ岡田中将の最後の記録。<br />『レイテ戦記』を書き終え、戦争の総体を知った大岡昇平が、地道な取材を経て書き上げた渾身の裁判ノンフィクション。<br />