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大罷業

大正9年2月、官営八幡製鉄所の一画に突然汽笛の音が鳴り響いた。
日本労働運動の戦前の到達点とされる大ストライキを告げる、それが歴史的な闘争の幕開きであった。
臨時工から本工になったばかりの20歳の青年・篠原辰吉は、争議の渦中で悩み、疑いながら、闘いに参加する。
嫂への思慕と、ときに娼婦への惑溺に揺れつつ、辰吉は自分の生きかたをつきつめてゆく。
辰吉の父は戦死し、兄もまた同じ職場で殉職していた。
争議の過程で、さまざまな人間関係の軋轢が生じ、一方、警察・暴力団の介入や、朝鮮人臨時工のスト参加など階級関係が明らかにされてゆく。
そして辰吉が自らの真実の生きかたを自覚したとき、それは厳寒の洞海湾で「無産者萬歳!」と叫びつつ、生を終える時でもあった。
佐木文学の原点ともいうべき、作者24歳の最初の長編力作。
戦後労働者文学の感動的な代表作である。




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