警察の厳重な警戒態勢を潜り抜け、高価な宝石類を略奪して日本中を荒らしまわる、まぼろしの怪人。<br />必死の捜査にも拘わらず、いまだに正体も隠れ家も謎のままだった。<br />その怪人から警視庁の等々力警部あてに不敵な犯行予告状が届いた。<br />警部と五人の刑事、さらには新日報社の敏腕記者・三津木俊助と御子柴少年が警戒に当たる中、怪人が予告したクリスマスの夜がやってきた――。<br />強烈なサスペンスで描く傑作推理。<br />