木かげから飛び出した茂は、声のした方に向けて懐中電灯をすばやく点滅させる。<br />その瞬間、闇にひそんでいた風魔忍者は目がくらみ、屋根からころがり落ちた。<br />だが、そこには茂がばらまいておいたカンシャク玉が……。<br />茂は古道具屋で買った奇妙な機械(タイム・マシン)をいじっているうちに突然、江戸時代の寒村へ来ていた。<br />そこで、人々を苦しめる風魔忍者団を目撃した彼は正義感に燃えて彼等と対決! 現代と過去の対比をたくみにとり入れた光瀬龍の傑作ジュニアSF。<br />