失踪の果て
Q大理学部の中年教授が大学からの帰途に失踪、赤坂のマンションの一室で首吊り死体となって発見された。
自殺か、他殺か?当人が一度も口にしたことのない場所で死んでいたこと、カバンの中にしまう習慣の手帖が洋服のポケットにあったこと、などの不審点から他殺説が浮上。
教授と若い女の話し声を耳にしたという隣室夫婦の証言で、捜査の的は、謎の女の追求に絞られたが……。
表題作ほか「額と歯」「やさしい地方」「繁盛するメス」「春田氏の講演」「速記録」を収録。
素材、テーマに多彩な変化を見せる推理短編集。
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