少年期のある体験から、アブノーマルな性的嗜好を持つようになった警視庁防犯部の新開征記は、高級娼婦である恋人・棚川貴代子と、夜毎快楽の極みをむさぼる。<br />そんなふたりの周囲で立て続けに起こる殺人事件。<br />それらはすべて‘あの事件’につながっていた。<br />復讐か、訣別か。<br />19年前の忌まわしい記憶に性と人生を狂わされた男たちが、いま、それぞれの決着をつける……。<br />艶やかに描かれる最新性風俗が連続殺人の謎と妖しく絡み合う、森村文学初の過激官能推理小説。<br />