兇器、アリバイ、動機――完璧な条件で行われる完全殺人。<br />しかし、やがて訪れる時効の向う側には……。<br />ある日、空き別荘の殺風景な一室に四人の男女が招かれた。<br />彼らは皆、時効を過ぎ完全殺人を成し遂げた者たちであった。<br />やがて彼らを集めた主人役の男が、鞄から部厚い札束を取り出すと妙な事を言い始めた。<br />四人の中で最もすぐれた殺人方法を示した者に、全額を与えるというのだ。<br />表題作ほか、意表をつく結末で贈る傑作オリジナル短編集!