建保7(1219)年正月、鎌倉・鶴岡八幡宮で将軍源実朝が甥の公暁に暗殺された。<br />背後には北条や三浦の影があったが、公暁も三浦義村に殺されてしまう。<br />混乱の中、少年・弥源太は実朝の首を持ち逃げする。<br />権威失墜を恐れる幕府では、尼将軍・北条政子が悲痛な深謀を巡らせていた。<br />京からは後鳥羽上皇の弔問使が下向、混乱は深まる。<br />幕府、朝廷、弥源太たち三つ巴の駆け引きの行方。<br />新鋭が挑む鎌倉幕府最大の謎、傑作歴史長編。<br />