嬲り屋
不破竜次は2年前まで新宿中央署の刑事だった。
同僚たちから‘麻薬犬’と蔑称された硬骨な正義感は、組織の中では出世の妨げとなり、妥協のない姿勢は、不破を自然に孤立させていくだけだった。
いまでは新宿歌舞伎町でカラオケボックス『ユニゾン』を経営するかたわら‘復讐請負人(リベンジ・エージェント)’を裏稼業にしている。
法の網を巧みに潜り抜けている悪党どもを、依頼人に代わって次々になぶり、懲らしめるのだ。
ある日、不破の店に、26、27の息を呑むほど美しい、それでいてどことなく翳りをおびた未亡人が訪ねてきた……!長編ハード・サスペンス。
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