床に残るどす黒い血だまり。<br />その横にナイフを突き刺した写真が一枚。<br />写真の主は法医学者、板垣博士の旧友の娘、吾妻早苗だった。<br />電話で早苗の悲鳴を聞き、駆けつける三津木俊介と。<br />犯人は早苗との結婚を博士に反対された木塚陽介か?だが早苗から電話が掛かってきたとき、木塚は博士の部屋にいた……。<br />「‘姿なき怪人’となって、博士に復讐してやるのだ」と不敵な挑戦状を突きつけてきた犯人は。<br />カバーイラスト/杉本一文