歌麿・清長とともに江戸の三大美人絵師として名高い鈴木春信。<br />彼の希少な肉筆画が発見され、七億円で安本商事に落札された。<br />だがその作品からは決定的な贋作の証拠が見つかり、再び葬り去られる。<br />浮世絵専門の捜し屋、仙堂耿介はその「春信」と共に蒸発した男・遠藤を捜す依頼を受けた。<br />彼を追ってNYに飛んだ耿介を待ち受けていたのは、あの美術探偵塔馬双太郎だった……! 「春信」に隠された驚愕の真相とは! 大胆な歴史推理が堪能できる本格浮世絵ミステリー。<br />