妹の麗美子が二人暮らしの兄の時夫に、宇宙人にさらわれたとある日突然主張する「キラキラと輝くもの」。<br />神がかり的な‘力’を持ったがために大道芸をやらされていた少女の哀しい恋物語「くるぐる使い」。<br />少女に憑いた霊とエクソシストとの戦いを通して、憑依現象は現実逃避の妄想だとする「憑かれたな」。<br />――青春の残酷と、非日常の彼方に見える現代のリアルを描く傑作短編集。<br />